東播磨地域の基幹病院として地域医療に貢献すべく、消化器疾患を中心に外科領域全般を対象に治療を行います。また、当圏域における緊急症例に関しては原則として必ず対応いたします。
今年度外科スタッフは、新たにスタッフ2名と専攻医3名(専攻医3年目4名、2年目2名、1年目3名)を迎え、専攻医9名とスタッフ11名の総勢20名体制で、若い外科医のパワーを活用し、フットワークを一層軽くしてチームワークよく診療に当たりたいと考えております。昨年1年間の手術症例数は、ここ数年と同様に1,300件超で大きな変わりはありません。手術症例の内訳は、悪性疾患症例は540件で、食道癌、胃癌、大腸癌の症例が増加しました。緊急手術例も多く、がんの手術と救急症例を2本の柱として当医療圏の医療を支えています。昨年はロボット支援手術の適応を従来の胃癌と直腸癌に加えて結腸癌にも広げて順調に症例を重ねております。今年度からは食道癌と肝胆膵領域にもロボット支援手術の適応を広げる予定です。今年度は肝胆膵領域の専門医が新たに加わるため、難治性癌の代表である膵臓癌や肝門部胆管癌に対しても集学的治療を駆使して外科的に積極的に関わっていきたいと考えております。
当科のモットーである「あきらめない外科」を実践すべく、形成外科や心臓外科と合同で腹壁再建や血管再建も積極的に行っております。2024年に2室増室された手術室を効率よく運用し、手術前に患者さんをあまりお待たせしないように心掛けております。
本年も当科のモットーである「ことわらない」「あきらめない」「待たせない」を実践し、フットワークを軽くしてアクセスのよい外科を目指していきたいと考えています。