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特色|臨床検査部|加古川中央市民病院

特色 / 臨床検査部

あいさつ

「臨床検査技師」を御存じでしょうか。
「臨床検査」は、現代の医学において、病気の診断と治療のため客観性の高い情報を提供する必須の手段です。
臨床検査技師が行っている業務には、患者さんから採取された血液・尿・胸水・腹水・便などを検体として検査を行う「検体検査」、心電図・超音波検査・脳波・肺機能検査など患者さんを直接検査する「生理検査」があります。また、病理医が手術臓器などを組織診断する「病理検査」において標本の作製や細胞の鑑別を行う業務があります。

当院の臨床検査部では、病院理念である『命の誕生から生涯にわたって地域住民の健康を支え、頼られる病院であり続けます』のもと、臨床に対して、適時に正確な検査データと付加価値を提供することにより、患者さんの人生の様々な局面で信頼と安心感を与えることが我々の使命と考えています。高いホスピタリティを有し温もりのある人材育成に努め、患者さんに安心して来室して頂ける検査部を目指しています。また臨床検査技師の立場から感染制御(ICT)や輸血療法、糖尿病療養指導などのチーム医療へ積極的に参加しています。
2024年1月、国際規格であるISO15189の認定を取得いたしました。この国際規格を元に、さらに良質な臨床検査サービスを提供するため、日々努力してまいります。

2024.7.2 臨床検査部 副部長 横山 千佳子

ISO15189について

2024年1月に検体検査部門(生化学・免疫検査、一般検査、血液検査、輸血検査、細菌検査)と生理機能検査部門は、ISO15189の認証を取得しました。

以下の品質方針を掲げ、スタッフ全員が一心となり臨床検査サービスを展開しています。

品質方針

  1. 適時に正確なデータを提供することにより臨床側に安心感を与える。
  2. 患者に有用な付加価値の高いデータを提供しQOL向上に繋げる
  3. 高いホスピタリティを有し、温もりのある人材育成に努める。
  4. 品質マニュアルに定める適用範囲における規定に基づく活動により、検査案内に定める検査サービスを提供する。
  5. 患者及び利用者のニーズを積極的に確認し、検査案内に定める検査サービスを評価し高めていく。
  6. ISO15189:2022規格要求事項に基づいた品質マネジメントシステムが有効に機能するよう部門及び職層別の目標を設定し、定期的な進捗評価と目標が適切であるかの評価を行う。
  7. 「公平性」を遵守する。特定の者に対してのみ有利な又は不利な取り扱いをしてはならず、常に公平な職務の執行にあたる。

患者さんの治療に役立てられるよう、高い品質を維持しながら努めてまいります。

臨床検査を終了した検体の使用について

加古川中央市民病院臨床検査部では、日常の検査業務に加えて、新たな検査法や機器導入時の基礎的検討、検査の精度の確認や手順の改良、異常値に対する原因解明、職員の検査業務に関する教育・訓練などを行っております。これらを実施するために欠かせないのが、臨床検査を終了した残余検体(血液、尿、体腔液など)の再利用です。

残余検体を利用させていただくことにより、臨床検査の精度を高め、日々の診療に貢献することが可能であると考えております。患者の皆様におかれましては、残余検体の使用の趣旨にご理解を賜りますようお願い申し上げます。

個人情報保護及び倫理的配慮

残余検体は「臨床検査を終了した検体の業務、教育、研究のための使用について―日本臨床検査医学会の見解―」を遵守し、個人情報(名前・生年月日・住所・電話番号・ID番号)を匿名化したうえで使用してまいります。
個人情報の取り扱いに関しては、個人情報の保護に関する法律その他関係法令を遵守し、適正に運用いたします。

また、残余検体の使用に際して患者様にご負担をおかけすることや、患者様が不利益を受けることはございません。

上記の残余検体の再利用にご承諾いただけない場合は、お手数ですが採血室受付、または下記連絡先までお申し出ください。お申し出がない場合には、ご承諾いただいたものと判断し、残余検体を再利用させていただきます。