2019年4月より当院では、心臓核医学専用機D-SPECT®(Spectrum Dynamics Medical社)を導入致しました。
対象疾患
この装置は、以下の疾患の画像撮影に使われています
・狭心症 ・心不全 ・心筋梗塞 ・心筋症
特徴
患者さんの体に負担が少なく、短時間で高精細な画像が撮影できます
この装置では、座った姿勢で検査ができるようになりました。
また検出器に半導体を用いているため、装置本体がコンパクトになり、高感度(従来機の10倍)、高分解能(従来機の2倍)、高速収集(従来機の10倍)な画像撮影が可能となっています。
従来機と比較をすると
①座った姿勢で検査ができます。
従来は寝た状態で検査を行っていたため、腰の痛い方や背中の曲がった方には大変苦痛となっていましたが、この装置では座って検査を受けて頂けます。さらに、これまでは検査中に手を挙げる必要がありましたが、その必要もなくなったことで手を挙げられなかった方にも楽に検査を受けてもらえるようになりました.
②放射線被ばくのリスクが下がります。
高感度であるために核医学画像のような多くの放射線が必要となる検査でも、その量を減らすことができます。これによって患者さんへの無駄な放射線照射が無くなり、被ばくのリスクが下がります.
③高分解能であるために「きめ細かな画像」が撮影可能です。
※例えると、旧世代のテレビと現在のテレビ(高性能液晶テレビ)の差があるようなイメージです。