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臨床研修プログラム | 加古川中央市民病院

臨床研修プログラム

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理念・基本方針

理念

「自ら考え、自ら学び、信頼される医師になる」

医師としての知性を磨き優しさと献身性を示し、自らの社会的役割を認識しつつ、一般的な診療において頻繁に係る疾病又は負傷に適切に対応できる基本的診療能力(知識・技能・態度)を習得、そして患者及びその家族・医療スタッフ・地域住民から信頼される医師を育成する

基本方針

  1. 医療制度の基本である保険診療の知識を修得する。
  2. 病院内外の医療従事者(地域医療機関、メディカルスタッフ、保健、福祉など)と良好な人間関係を築き、チーム医療が実践できる。
  3. 患者及びその家族とのコミュニケーションを大切にし、信頼関係をつくることができる。
  4. 日常よく遭遇する疾患や外傷の診断と治療ができる。
  5. 救急の初期治療ができる。
  6. 医療情報、診察内容などを正しく記録する習慣を身につける(カルテ、診断書、入院サマリーなど)。
  7. 生涯にわたって学び、自らを高める努力を続ける姿勢を養う。

名称

  • 加古川中央市民病院臨床研修プログラム
  • 加古川中央市民病院臨床研修産婦人科医育成プログラム
  • 加古川中央市民病院臨床研修小児科医育成プログラム

特色

東播磨医療圏域で地域医療の中核を担い、加古川中央市民病院の各診療科、地域の診療所や離島、精神科病院、および保健所等と連携して、医学・医療全般の知識と技術の習得を図り、プライマリー・ケアに対応できる医師の養成を目指している。 本プログラムには以下の7つの特色を有する。

1.多彩な診療科で研修が可能

加古川中央市民病院は600床規模で34診療科、6つのセンター機能を有する。内科では、消化器、循環器、呼吸器、糖尿病、血液、神経、腎臓、リウマチ、アレルギー、感染症の専門医による教育研修を受けることが出来る。また、それ以外の疾患についても総合内科として研修できる。

2.様々な専門的な救急疾患の研修可能

救急の研修について、救急科は救急学会専門医施設であり、救急指導医がマンツーマンで指導にあたる。救急患者数は約15,200件、救急車搬送件数は約8,200件に及ぶ。一般救急、外科系救急、小児救急、産科救急、循環器救急、消化器救急、内科救急一般など様々な救急疾患が経験出来る。

3.実践研修・シミュレーション教育が充実

オリエンテーション時期をはじめとして、年間を通して、スキルスラボでシミュレーション教育を実施している。個々の技術修得に始まり、実際の臨床症例に基づいたシナリオを用いてのトレーニングにより確実な臨床の場に応じた技術の修得を目指している。指導医の手技の見学に始まり、DVD研修、シミュレーション研修、実際の手技実施へとのステップを踏む。

シミュレーション内容

  • 糸結び手技トレーナー
  • 血管モデルセット
  • 外科基本手技DAY1キット
  • MATTトレーナー(ベーシック)
  • 縫合手技トレーニングフルセット
  • CVC穿刺挿入シミュレータⅡ
  • 耳の診察シミュレータ EAR
  • 超音波診断装置
  • メガコード キッド
  • ニューボーン アン
  • 気胸トレーニングマネキン
  • リトルアン
  • ハートシム
  • ナーシングアン
  • 診察台
  • 採血・静注シミュレータ シンジョーⅡ
  • 手背の静脈注射シミュレータAセット
  • 小児の手背静脈注射シミュレータ
  • 分娩解除 教育トレーナ スタンダードセット
  • 吸引シミュレータ Qちゃん
  • 妊娠体験スペシャルスーツセット
    (胎児9か月付)
  • 口腔ケアモデル セイケツくん
  • メディカルフットケアモデル フッティー
  • 胸部ドレーンシミュレータ
  • レサシアン
  • 気道管理トレーナー

4.個々にオーダーメイド研修プログラムを作成

必修診療科である内科、救急、地域医療や必須分野(外科、小児科、産婦人科、精神科)以外の研修計画については研修医個々と相談の上、オーダーメイドの研修プログラムを作成する。興味のある診療科、苦手な領域の診療科、将来を見据えて関連する診療科など、研修医の希望と研修の有用性を考慮して研修責任者と相談の上作成していく。また、研修効果を評価し変更等を適時実施する。必修ならびに選択必修診療科の研修においても、個々に応じたオーダーメイド研修を相談の上で作成する。内科研修についても、全ての研修医に必須のトレーニング手技に加えて、希望により専門的な検査の習熟研修を加えることが出来るなど、柔軟な研修プログラムを用意している。

研修ローテーションモデル(循環器内科志望の場合)

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1年次内科救 急 科麻酔科外科小児科産婦人科
2年次救急科精神科地域医療循環器内科・内科救急心臓血管外科選択分野

研修ローテーションモデル(周産期・小児科志望の場合)

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1年次内科救 急 科麻酔科外科小児科産婦人科
2年次救急科精神科地域医療小児科産婦人科選択分野

5.豊富な指導医と指導体制の充実

139名の指導医、うち指導医講習会受講済み指導医である臨床研修指導医は86名在籍している。指導医は基本的な事を丁寧に指導し、確実に修得出来る様に教育することを目標としている。また、学会指導医は多数、大学病院等の教育機関での教官経験者も多数在籍しており、専門的な領域の指導についても豊富な経験を有する指導医が研修医指導に当たっている。医師としての基礎的ならびに専門的な知識・技術の習得のみならず、教育支援センターでは、医療人としての姿勢や診療以外にも知っておくべき様々な知識に関する教育についてもシラバスが作成されており、年間を通して研修が実施され、適宜受講する。

指導医の主な出身大学

神戸大学、北海道大学、信州大学、三重大学、広島大学、鳥取大学、山口大学、高知大学、徳島大学、愛媛大学、熊本大学、琉球大学、大阪市立大学、大阪医科大学、兵庫医科大学、京都府立医科大学、滋賀医科大学、産業医科大学、埼玉医科大学、福井医科大学、宮崎医科大学、近畿大学、順天堂大学、昭和大学等

ミニレクチャー

全診療科の専門医・指導医により、毎週講義を行っている。2年間のローテーションでは、まわりきれない診療科からの先生からもレクチャーが可能となっており、幅広い知識を得ることができる。

6.多くの診療科から将来の専門性を見据えた研修

33診療科の中から選択研修が可能です。将来専攻を考えている診療科が自由に選択可能であり、全ての選択診療科で専門医が指導研修にあたる。

7.地域医療は離島研修を含む

当院の地域医療研修は、11ヶ所の近隣の開業医と、沖縄の離島医療の研修の中から複数の診療所にて研修する。離島医療については、沖縄本島北部の本部半島北西9kmの洋上に浮かぶ周囲23km、人口5000人の伊江島で、「伊江村医療保健センター」の2階で運営する島内唯一の医療機関「伊江村立診療所」で研修する。夜間診療、救急患者の対応を含め24時間体制で住民の医療ニーズに応えるべく離島医療を体験する。

伊江村立診療所

〒905-0502 沖縄県国頭郡伊江村字東江前459

年間スケジュール

基本プログラム

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1年次内科
(24週以上)
救 急 科
(8週以上)  
麻酔科
(4週以上)  
外科
(4週以上)  
小児科
(4週以上)  
産婦人科
(4週以上)  
2年次救急科
(4週以上)  
精神科
(4週以上)  
地域医療
(4週以上)  
選択科目
(36週以上)

産婦人科育成プログラム

456789101112123
1年次内科
(24週以上)
救 急 科
(8週以上)    
麻酔科
(4週以上)    
外科
(4週以上)    
小児科
(4週以上)    
産婦人科
(4週以上)    
2年次救急科
(4週以上)    
精神科
(4週以上)    
地域医療
(4週以上)    
産婦人科
(8週または12週以上)         
選択科目
(24週または28週以上)

小児科育成プログラム

456789101112123
1年次内科
(24週以上)
救 急 科
(8週以上)    
麻酔科
(4週以上)    
外科
(4週以上)    
小児科
(4週以上)    
産婦人科
(4週以上)    
2年次救急科
(4週以上)    
精神科
(4週以上)    
地域医療
(4週以上)    
小児科
(16週以上)    
選択科目
(20週以上)
  • 精神科
    当院(2週)・東加古川病院(精神科病棟)(2週)で研修。
  • 地域医療
    研修期間は、4週または6週とする。
    伊江村立診療所(離島研修)での研修は2週とする。
    市立加西病院、兵庫県立丹波医療センター病院群、高砂市民病院の研修は4週とし、離島研修を選択する場合は、計6週の研修とする。
    兵庫県立丹波医療センター病院群の研修は、丹波市ミルネ診療所の研修を2週以上とし、残りを丹波医療センター内科で研修を行うこととする。
    兵庫県立丹波医療センター内科での研修は、地域研修時のみとする。
    地域医療研修中に在宅診療を2回経験する。         
  • 選択科目
    同一診療科の選択は最長24週とする。
    既存の診療科及び保健・医療行政(4週)、救急科(3次救急)研修。
    救急科(3次救急)研修は、兵庫医科大学病院(救命救急センター)、神戸大学医学部附属病院(救命救急科)、
    兵庫県災害医療センター(救急部)、兵庫県立はりま姫路総合医療センター(救急科)のいずれかを2週もしくは4週選択することができる。ただし、その場合は、当院の救急科を同期間(2週もしくは4週)選択することとする。
  • 一般外来
    総合内科・小児科・外科・地域医療の研修中に実施する(4週)
  • 研修時期は、研修医の希望や各科の受入状況などにより調整する。

年次報告等

研修科目一覧