近年、世界中で肥満が問題となっており、高度の肥満(BMI≧35)に対して手術で治す治療(肥満・減量手術)が盛んになっています。2020年には世界で80万件を超える手術が行われています。日本では2014年に腹腔鏡下スリーブ状胃切除術が保険収載されて以来、手術数・施行施設数が増加しており、2020年には約750例の手術が行われています。世界の症例数と比較するとまだまだ多くはありませんが、今後日本でも増加していく手術であると考えられています。
腹腔鏡下スリーブ状胃切除術の保険適応基準(2024年6月から)
- BMI35以上の場合
6か月の内科的治療を行っても十分な効果が得られない。
糖尿病、高血圧症、脂質異常症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群または非アルコール性脂肪肝炎を含めた
非アルコール性脂肪肝疾患のうち1つ以上を合併 - BMI32~34.9の場合
6か月の内科的治療を行っても十分な効果が得られない。
糖尿病でHbA1c 8.0以上(NGSPの値)、高血圧症、脂質異常症、閉塞性睡眠時無呼吸症候群、
非アルコール性脂肪肝炎を含めた非アルコール性脂肪肝疾患のうち2つ以上を合併
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