身体面だけでなく
メンタル面でのケアも大切に
高校生の時に、膝のじん帯を切るけがをしたことをきっかけに、リハビリ関連の仕事に興味を持つようになりました。いろいろな職種を調べるなかで、目標に向け、患者さんと一緒にリハビリに取り組み、できた時の達成感や嬉びを共有できる作業療法士に魅力を感じました。就職については当時新卒ということもあったので、まずは幅広いスキルを身につけるため、規模の大きい急性期総合病院で働きたいと考えていました。
当院は総合病院であることに加えて、新しくきれいでアクセスも良く、公的病院なので働く環境が整っていることにも惹かれました。そして、面談で対応してくださった方がとてもやさしくて、職場の風通しの良さが伝わってきたことが決め手となって志望しました。
現在は主に呼吸器疾患やがんの患者さんを担当している他、呼吸器疾患の患者さんに対しては、退院後に正しく酸素濃縮器を使い、QOLを維持できるように指導することが求められるため、お住いの間取りや生活動線を踏まえたリハビリをする必要があります。がん患者さんは長期入院されている方やクリーンルームで過ごされている方がおられるので、身体面だけでなくメンタル面のケアが欠かせません。また、心不全を発症した方は回復・悪化を繰り返すケースが少なくないため、変化のサインを見逃さないことが大切です。疾患や状態にかかわらず、少しでも前向きに入院生活を送っていただくため、リハビリが気分転換になるように心がけています。
仕事もプライベートも
充実させることができる環境
私が所属するリハビリテーション室の特長は、理学療法士や言語聴覚士はもちろん、医師や看護師、薬剤師、管理栄養士などさまざまな職種の方たちとコミュニケーションをとる機会が多いことです。特に患者さんにとって近い存在の看護師と情報共有することが多いです。治療やリハビリの方向性を共有できているのでリハビリがしやすく、それぞれの視点から意見を出し合うことで新しい発見にもつながっています。幅広いスキルが身につく環境になっています。
働く環境についても満足しています。しっかりとオフをとることができ、コロナ禍以前は夏季や年末年始のまとまった休みには旅行に出かけて楽しんでいました。シネコンをリーズナブルな料金で利用できる制度もあり、仕事終わりに映画鑑賞をするのも楽しみのひとつです。先輩方が時短制度や院内保育室などの育児支援を活用して、仕事と育児を両立されているので、キャリアを積み重ねていける安心感があります。これからも仕事もプライベートも充実させたいと思っています。
2023年3月 更新