乳腺外科では、一人ひとりの患者さんの病状や背景に応じた医療の提供を目指し、日々診療に取り組んでいます。インフォームドコンセントを大切にし、患者さんとともにがんと向き合いながら、乳癌に対する薬物療法や症状に応じた緩和ケアの導入、また形成外科との同時再建などの診療においても他科、他職種との連携を広げることにより充実した医療を心がけています。治療方針については病理診断科、放射線診断・IVR科、薬剤部を含めた多職種カンファレンスにて検討を行い、チーム医療の質の向上を目指しています。近年では遺伝性乳癌卵巣癌症候群(HBOC)に対する遺伝子検査のカウンセリングや遺伝子検査を行っています。遺伝子変異を有する症例に対しては、ガイドラインに即して適切に対応しており、乳房予防切除も導入しております。また、「がんゲノム医療連携病院」に指定され、がん遺伝子パネル検査ができるようになり遺伝子診療の充実を目指しております。
近隣の先生方には多くの患者さんをご紹介いただきありがとうございます。より安心できる病診連携の構築に向け、努力してまいります。引き続きご指導のほどよろしくお願いいたします。