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矯正歯科専門外来|歯科口腔外科|加古川中央市民病院

矯正歯科専門外来 / 歯科口腔外科

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保険歯科矯正外来

 加古川中央市民病院歯科口腔外科では専門外来として「保険歯科矯正外来」を開設しています。東播磨地域をはじめとした兵庫県西部周辺地域の口唇・口蓋裂をはじめとした先天性疾患や顎変形症に起因する不正咬合や咀嚼障害、構音障害等、顎口腔機能のトラブルを持った患者さんの診療のお役に立ちたいと考えています。

 先天性疾患をもつ患者さんは歯科矯正治療のみならず全身的な問題に対する治療も出生直後から長期にわたることがあり、本人だけでなくご家族にも時間的・経済的負担がかかってしまう場合があります。当院ではより多くの患者さんとご家族の負担を軽減できるように「指定自立支援医療機関(育成医療、更正医療)」および「歯科矯正診断料」「顎口腔機能診断料」算定の施設認定を受け矯正歯科治療に保険適用できる診療体制を整えています。

 現在、厚生労働省が定める59疾患に対する歯科矯正治療が保険適応と認められています。詳しくは下記PDFをご参照ください。

 顎顔面外傷受傷後や顎関節疾患による咬合不全も治療対象となる場合がございますので、お困りのことがある際は気軽にご相談ください。

当院を受診した矯正歯科治療が保険適応となる先天性疾患(疑い含む)

  • 口唇口蓋裂
  • ゴールデンハー症候群
  • 鎖骨頭蓋異型性症
  • トリーチャーコリンズ症候群
  • 13 トリソミー
  • 21 トリソミー(ダウン症候群)
  • ピエール・ロバン症候群)
  • 全前脳胞症
  • 色素失調症
  • 外胚葉異形成症
  • ウィリアムス症候群
  • Von der woude症候群
  • 4p症候群
  • 神経線維腫症I型
  • 6歯以上の先天性部分無歯症
  • VATER症候群
  • 6p症候群
  • エーラスダンロス症候群
  • ダンディーウォーカー症候群
  • プラダーウィリー症候群
  • コフィンシリス症候群
  • アペール症候群
  • チャージ症候群

口蓋裂・顎変形症 矯正歯科外来

 加古川中央市民病院歯科口腔外科では「口蓋裂・顎変形症 矯正歯科外来」を開設しています。

 東播磨地域をはじめとした兵庫県西部周辺地域の主に顎変形症に起因する不正咬合や咀嚼障害、顎口腔機能のトラブルを持った患者さんの診療のお役に立ちたいと考えています。

 また、口蓋裂をはじめとする先天性疾患患者さんへの歯科矯正治療へも対応しています。

 私たちはより多くの患者さんとご家族の負担を軽減できるように「指定自立支援医療機関(育成医療、更正医療)」、および「歯科矯正診断料」「顎口腔機能診断料」算定の施設認定を受け矯正歯科治療に保険適用できる診療体制を整えています。

 現在、厚生労働省が定める59疾患に対する歯科矯正治療が保険適応と認められています。詳しくは下記PDFをご参照ください。

 顎顔面外傷受傷後や顎関節疾患による咬合不全も治療対象となる場合がございますので、お困りのことがある際は気軽にご相談ください。

特色

 当外来は、兵庫県下で初の「口腔外科」「矯正歯科」「形成外科」が連携しチームアプローチを行う「口蓋裂をはじめとした先天性疾患、顎変形症に由来する不正咬合治療の専門外来」として開設しました。更に、先天歯、歯の形態異常、歯数の異常、上下顎骨形態異常、舌、小帯など口腔周囲軟組織異常など口腔内の異常所見全般に対して受け入れをおこなっています。
 加古川中央市民病院では2014年より兵庫県下で唯一の「口唇裂・口蓋裂治療チーム」として「形成外科」「小児科」「耳鼻咽喉科」「矯正歯科」「口腔外科」「リハビリテーション室」「看護部」が連携し口唇裂・口蓋裂患者さんの総合的な治療を出生時より行っています。出生直後のHotz床やNAMなどの術前顎矯正治療から始まり、発語が開始する時期には言語聴覚士による構音評価を経て必要に応じPLPを制作し言語治療の補助を行います。その後は永久歯の萌出状況を確認しながら適切な時期に歯科矯正治療を開始します。もちろん全治療期間に渡り、口腔衛生管理や口腔筋機能療法を行い健全な口腔内環境や口腔機能の獲得を目指していきます。
 明らかに骨格的な要素の強い不正咬合に対しては術前矯正治療から外科的矯正治療(あごの骨の手術)、術後矯正治療、保定まで一貫した治療を行います。矯正歯科専門医の先生方からの骨切り術のみのご依頼にも対応いたします。いわゆる外科的矯正治療適応のボーダー症例に対しては外科的矯正治療(あごの骨の手術)を適応した場合、適応しなかった場合それぞれについての長所、短所についてご説明し患者さんご本人およびご家族の意思を尊重した治療方針を立てるよう努めています。上顎骨あるいは下顎骨単独の骨切り術と上下顎骨骨切り術を併用する場合では治療結果が異なりますのでこの点についてもしっかりとインフォームドコンセントを行います。
 下顎骨形態に問題がある睡眠時無呼吸症に対しては歯科矯正治療に用いる矯正装置の技術を生かしたOral Applianceによる治療を行い、適応がある場合にはMaxillo-Mandiblar Advancementを施行する場合もあります。
 顎顔面外傷受傷後や顎関節疾患による咬合不全も顎変形症として治療対象となる場合がございますので、お困りのことがある際は気軽にご相談ください。

 当外来では、一度治療の終了した成人の口蓋裂患者さんの再治療のご相談も積極的に応じています近年、特に口蓋裂患者さんに対する歯科矯正治療は大きな発想の転換がありました。以前は上顎の歯列の幅を拡大することにより歯の重なり具合(被蓋)を改善していきましたが、この場合裂隙の幅が広くなり、ほとんどの場合最終的には健全な歯を削りかぶせ物による治療(補綴治療)が必要となりました。最近は上顎の拡大は必要最小限にとどめ、必要があれば最終的には外科的矯正治療(あごの骨の手術)を適応し、なるべくかぶせ物の治療(補綴治療)の必要性を最小限に留めるようになってきました。このように治療方針に大きな変化が生じているため、過去口蓋裂の治療が終了した成人の患者さんでも再治療により良い治療結果が得られる可能性があります。

 また、当院では神戸大学歯科口腔外科と積極的に連携を取りながら治療を行っています。そのためご希望や居住地等による利便性により神戸大学で手術を受けて頂くことも可能です。

診療分野

  • 口唇裂・口蓋裂をはじめとした先天性疾患に起因する不正咬合
  • 顎変形症
  • 顎顔面外傷受傷後の咬合不全
  • 顎関節疾患に起因する咬合不全
  • 睡眠時無呼吸症に対するOral Appliance制作、外科的矯正治療 など
  • 歯科矯正治療一般およびセカンドオピニオン

診療体制

 現在月曜日、木曜日の午前に初診・再診外来を設けています。外来への予定的な御紹介は地域医療連携室を通していただけますようお願いいたします。Hotz床制作など緊急的な診察が必要な場合やご家族のご予定が合わない、ご不明な点がある等の場合は歯科口腔外科までお電話にてご相談ください。