整形外科は、スタッフ8人と整形外科専攻後期研修医2人の計10人で東播磨地域の基幹病院として整形外科診療を行っております。
科の特徴としては、変形性関節症をはじめとする関節疾患に力を入れていることが挙げられます。当科では、『関節センター』を開設し、関節疾患の専門的治療をより充実させるように努めています。様々な関節疾患に対してMRIやCTをはじめとした各種画像を用いた正確な診断、投薬や筋力訓練等の保存的治療の指導、そして最先端の手術的治療を行っています。特に、人工関節手術ではナビゲーションシステムを導入する事により、安全で確実な手術を心がけています。一方、人工関節手術が適応にならない若年者に対しては、骨切り術や関節鏡手術などの関節温存手術を積極的に行っています。このように、個々の患者さんにとってより良い治療法を、患者さんと相談しながら行うように心がけています。
関節疾患以外にも、これまで通り外傷疾患やスポーツ障害などの治療をはじめ整形外科疾患一般を幅広く対応するように心がけています。
手術に際しては、整形外科的な問題だけではなく、循環器、呼吸器、消化器に重大な合併症がある方、癌などの悪性疾患を治療中の方、認知症のある方など、他科の医師や理学、作業、言語療法士および管理栄養士などのスタッフと総合的に連携しての治療を要する場面が多くなっています。このような状況にも当科はしっかりと対応していきたいと思っています。
当院は急性期病院としての性格上、手術および術直後のリハビリを当院で行った後、地域連携パスなどを使用し、近隣の回復期病院などに転院の上リハビリを継続するという形で、各医療機関と連携しスムーズに治療を行えるよう努力しています。その点につきましてもご理解いただければ幸いです。