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診療科の特徴|病理診断科|加古川中央市民病院

診療科の特徴 / 病理診断科

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病理診断科では、臨床医が採取した組織・細胞検体(血液検査、細菌検査は別の部門です)を、主に顕微鏡で調べる仕事をしています。たとえば消化器内科医が、内視鏡で3㎜ほどの胃粘膜のかけらをかじってきたら(生検)、臨床検査技師がパラフィン(ろうそくのロウ)で固めて(甘納豆みたいに)、薄く切り、スライドガラス標本を作ります。それをわたしたち病理医が顕微鏡でしらべて、癌があるかどうかや、胃炎の状態を見ます。消化器外科医が手術で胃を切除したら、私たち病理医が癌の種類や広がりを調べます。

パラフィンで固めて保存してある組織片から、癌の遺伝子を調べて治療法を探すことがありますが、その資料を用意するのも私たちの仕事です。

治療の甲斐なく当院で患者さんが亡くなられ、ご遺族の同意が得られれば、病理解剖をさせていただきます。臓器の変化と、生前の臨床経過をすり合わせて、起こっていたことを振り返ります。

患者の皆さんに寄り添う臨床医たちと違って、人でなく病気の方を、冷静に見る立場で働いています。皆さんに直接お会いすることはありませんが、当院の臨床医が自信を持って診療に臨めるように、かれらの診断を陰で支えています。