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診療可能疾患|呼吸器内科|加古川中央市民病院

診療可能疾患 / 呼吸器内科

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気管支炎・肺炎
慢性咳嗽
気管支喘息
慢性閉塞性肺疾患(COPD)
肺悪性腫瘍(肺がん、胸膜中皮腫など)
気胸
胸水・膿胸
急性・慢性呼吸不全
びまん性肺疾患(間質性肺炎など)
肺動脈性肺高血圧症
睡眠時無呼吸症候群 など
  1. 悪性疾患(肺癌、胸膜中皮腫など)
    CT・MRI・シンチ・PET-CTとそろっているので画像診断は迅速に済みます。他院に引けをとらない十分な気管支鏡検査数(年200件以上)があり、放射線診断・IVR科・呼吸器外科と協力して診断力の向上に努め、適切な診断・治療を心がけています。外科切除だけでなく、当院にはリニアック装置がありますので、全身化学療法のみではなく、放射線による単独または併用療法が可能です。最新のエビデンスに基づいた治療をおこなっていますが、治療の選択において他院へのセカンドオピニオンは受けていただいて構いません。なお終末期における疼痛をはじめとした症状に対しては、緩和ケアチームと連携して、QOLの向上と症状の改善をめざします。
  2. 気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)
    加古川・高砂地区は呼吸器専門医が特に少ない地域のため、これらの未診断例・治療不十分例が多いです。2014年7月より呼気NO検査を導入し、喘息や慢性咳嗽の鑑別や経過観察に大いに役立っています。さらなる診断・治療の向上のため2016年7月より気道抵抗測定(モストグラフ)を導入しました。難治症例への対応はもちろんですが、治療レベルの向上のため周囲への情報発信に努めたいと考えています。

    治療の主体は吸入療法ですが、様々なデバイスがあるため、治療薬の選択が重要です。当院薬剤師と門前薬局の協力で勉強会を定期的におこない、吸入指導の一律化と治療効率の向上を目指しています。特殊な治療として、抗IgE抗体(ゾレアⓇ)・抗IL-5抗体(ヌーカラⓇ)などの抗体療法や、スギ花粉・ダニに対する舌下免疫療法(シダトレンⓇ・ミティキュアⓇ)もおこなっています。

  3. 急性・慢性呼吸不全の治療(在宅酸素導入・NPPV導入)
    ARDSなどの急性呼吸不全、COPD急性増悪などの慢性呼吸不全では、人工呼吸管理・集中治療管理が必要であり、当院初診だけでなく他院からの転院も多く受け入れています。治療としては薬物治療だけでなく在宅酸素治療や非侵襲的人工呼吸器管理(NPPV)の導入も行います。COPDや間質性肺炎などの呼吸困難患者に対し入院での呼吸リハビリテーションも勧めています。2週間の入院プログラムにより、酸素導入目的の入院がリハビリのみで酸素不要のまま自宅退院出来ることも多いです。また医療者向けの定期的な呼吸リハビリテーションの研修会もおこなっています。
  4. 慢性咳嗽の鑑別と診断・治療
    咳嗽は内科一般初診患者で最も多い主訴の一つです。咳喘息・副鼻腔気管支症候群・アトピー咳瞰が三大原因とされていますが、鑑別は一般医には必ずしも容易とはいえません。原因や治療効果は人によって様々です。悩まれる方も多数おられますので、当院では可能な限り鑑別し症状軽減に努めます。紹介状がないと初診料がかかりますので、ぜひかかりつけ医とご相談のうえ受診してください。
  5. びまん性肺疾患(間質性肺炎など)
    間質性肺炎の原因は様々で原因不明のものも多いですが、処方された薬剤、生活環境、膠原病を起因とするもの、それぞれにより対処法は異なります。各種採血に加えて、積極的に気管支鏡検査などで鑑別診断をした上で治療を行います。リウマチ膠原病内科、皮膚科など、他科との密接な連携・併診をしています。
  6. 肺炎
    細菌検査室の協力で原因菌同定と抗菌薬適正使用のための積極的な検体採取をおこなっています。結核や非結核性抗酸菌症、マイコプラズマなどはPCR検査による迅速な診断が可能ですが、原則日本の肺炎ガイドラインに準じた抗菌薬治療をおこなっています。また高齢化社会を迎え嚥下障害・誤嚥に伴う誤嚥性肺炎が増えています。耳鼻科にお願いし嚥下評価および言語聴覚士による嚥下訓練も当院でおこないます。当院での長期間のリハビリは出来ませんが、在宅療養やADLの向上をめざします。
  7. 睡眠時無呼吸症候群
    いびき、夜間の無呼吸、日中の眠気が主な症状ですが、治療抵抗性の高血圧や生活習慣病、肥満などの関連が強いだけでなく、脳卒中や不整脈などを引き起こす原因にもなりうる重要な疾患です。
    まず簡易検査で外来スクリーニング後、1泊2日の入院にて睡眠ポリグラフ検査(PSG)による詳しい検査をおこないます。その結果特に重症の患者に対して持続陽圧式人工呼吸(CPAP)導入をします。一方、CPAPの適応がないものの症状の強い患者には歯科口腔外科にマウスピース作成の依頼をしています。当院耳鼻科での軟口蓋の手術も可能です。