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撮影装置|放射線部|加古川中央市民病院

撮影装置 / 放射線部

主な撮影装置

○ 放射線治療装置(リニアック)

○ 放射線治療装置(リニアック)

○ MRI

○ MRI

○ 128列マルチスライスDCT

○ 128列マルチスライスDCT

○ PET-CT装置

○ PET-CT装置

○ X線TV装置

○ X線TV装置

○ バイプレーン血管造影装置

○ バイプレーン血管造影装置

○ 3Dマンモグラフィー

○ 3Dマンモグラフィー

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○ 骨密度測定装置

○ 骨密度測定装置

当院の使用放射線治療器について

高精度放射線治療装置 TrueBeam

当院の放射線治療器 TrueBeamは2016年8月より稼働しております。

  • 画像誘導放射線治療(IGRT:Image Gaided Radio Therapy※)が可能で複雑な高精度放射線治療にも対応できる革新的な放射線治療システムです。
  • 6軸治療寝台を用いて、照射位置を理想の照射位置へ補正することで、高精度な治療を提供します。
  • 従来の機種よりも治療時間の短縮が可能となり患者負担の軽減につながっています。

リニアック

リニアック

オンボード・イメージャー

オンボード・イメージャー

※画像誘導放射線治療(IGRT)

高精度放射線治療などの補助技術として行うのが画像誘導放射線治療(IGRT)です。

オンボード・イメージャーで得た画像を用いて、骨照合・腫瘍位置照合を行うことで誤差が少なく安全性が高い治療を提供しています。

高精度放射線治療を支える動体追跡システム SyncTraX FX4

当院では高精度放射線治療を支援する動体追跡システムSyncTraX FX4(シンクトラックス エフエックスフォー)を導入しています。

腫瘍の近くに埋め込まれた極小マーカーをリアルタイムに追跡し、腫瘍の動きに合わせた治療を放射線治療装置『TrueBeam』と連動することで、さらなる高精度な放射線治療が可能となりました。

【特徴1】照射する部位の自動位置決めが可能となり、放射線治療のスループットが飛躍的に向上します。

【特徴2】動体追跡システムにより呼吸によって動く腫瘍を的確にとらえ、副作用の少ない安全な放射線治療を提供します。

動体追跡放射線治療とは・・・・

従来の放射線治療では、呼吸性移動がある腫瘍は動きのある範囲すべてに放射線を照射していたため、正常組織にも多くの放射線が照射されていました。SyncTraX は腫瘍近傍に埋め込まれたマーカーの位置を画像上で追跡し、マーカーが所定の位置に存在する場合のみ腫瘍へ向けて放射線を照射します。よって、腫瘍により集中して照射することが可能となり、副作用のリスクを抑えることができます。

頭部定位放射線治療

定位放射線治療では、腫瘍に対して様々な方向から放射線を集中させてピンポイントに照射します。 そのため、腫瘍以外の正常な脳への影響が小さく、認知機能低下等の副作用が少ないことが特徴です。 頭部が安易に動かないように固定することで放射線の狙いがより正確になります。 当院では、固定精度を高めるため、頭部定位照射専用固定具を使用しています。 治療時は寝台の回転時でもSyncTraX自動位置決め機能(SMART ALIGNER)を用いて、1mm以下の精度で正確な位置に誘導し、正確に腫瘍のみに当てることが可能になりました。

治療計画CT

当院では、最新の治療計画CT シーメンスヘルスケアSOMATOM go.Open Proを2024年3月に導入いたしました。放射線治療の基本となるデータを撮影するのが治療計画CTです。新規導入CTは最先端技術が導入され精度の高い再現性を生み出し、全国初のAI機能を搭載したCTです。撮影と同時に、患者の臓器を自動で輪郭抽出し治療計画プランの作成を支援する機能があり、患者の治療をより早期に始めることができます。より早く高精度に放射線治療を行うためのAI機能搭載CTが導入されています。

緩和放射線治療について

緩和的放射線治療(緩和照射)とは、がんに伴う様々な症状を和らげることを目的とする放射線治療です。根治が不可能な進行がんや多発転移の状態であっても、辛い症状を和らげることで、生活の質を向上させることが期待できます。最も多いのは、骨転移による疼痛緩和を目的とした照射ですが、その他にも、脳転移によるふらつき・麻痺、食道癌による食道通過障害、肺癌やリンパ節転移による血管や気道の狭窄、胃癌による出血など、がんの増大に伴う正常組織の圧迫や浸潤による様々な症状に対して、症状緩和を目的とした照射を行っています。脊椎転移による脊髄圧迫で麻痺が生じ始めているような緊急性の高い場合は、緊急照射として診察から数時間で放射線治療を開始することも可能です。照射回数は症例によって様々ですが、患者さんの状態や予後、生活環境なども考慮して、治療自体が大きな負担とならないように、それぞれの患者さんに適切な治療ができるよう心がけています。