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#12 乳がんQ&A | 加古川中央市民病院

今回のテーマは「乳がん」について紹介していきます。

#12 乳がんQ&A

10月は乳がんの早期発見・早期治療の大切さを伝えるピンクリボン月間です。乳がんは早期に発見すれば、治癒率が高くなります。今回は乳がんの気になる質問にお答えし、自分でできる乳房セルフチェックについてご紹介します!

Q 乳がんになる人は増えていますか?

A:増えています。日本人女性がかかる「がん」の中で最も多いのが乳がんです。日本人女性の9人に1人が罹患すると言われ、40歳台後半、60歳台にピー クがあります。

出典:国立がん国立がん研究センター がん情報サービス研究センター 「がん情報サービス」

Q 乳がんが増えている原因は?

A:乳がんは栄養や内分泌ホルモンとの関連が大きいがんです。食事の欧米化に伴って、体格やホルモン環境が向上したことが増加した原因と考えられます。

出典:国立がん国立がん研究センター がん情報サービス研究センター 「がん情報サービス」

Q 検診って受けないといけないの?

A:乳がんが増えている原因の一つに、乳がん検診の受診率が低いことが言われています。マンモグラフィによる検診は学会の研究により死亡率の減少に有効だといわれています。日本の住民検診では、乳がんにかかりやすくなる40歳以上の女性を対象にマンモグラフィによる検診が行われています。

Q 若い人の検診は?

A:保健センターでは30~39歳の方を対象に乳腺エコー検診を受け付けています。気になる症状があれば、かかりつけ医か乳腺クリニックを受診しましょう。

公益財団法人加古川保健センター

Q 乳がんにならないためにはどうしたら?

A:肥満は発症リスクを確実に高めます。アルコールにより発症リスクが高くなることはほぼ確実といわれています。大豆食品やイソフラボンの摂取で乳がん発症リスクが低くなる可能性がありますが、イソフラボンをサプリメントの形で服用した場合にリスクが低くなることは証明されておらず、安全性も証明されていません。イソフラボンは通常の大豆食品からの摂取を心がけましょう。また、発症リスク低下のために健康食品やサプリメントは勧められません。

乳製品により発症リスクが低くなる可能性がありますが、牛乳そのものと乳がん発症リスクの関係についてはよくわかっていません。喫煙でも乳がんになるリスクが高くなると言われています。また、受動喫煙でもリスクが高くなる可能性があります。

閉経後の女性は、定期的な運動で発症リスクが低くなることいわれています。適度な運動を心がけましょう。

本記事に関する引用元:大阪がん循環器病予防センター
公益財団法人日本対がん協会
大阪がん循環器病予防センター

ブレストアウェアネス(乳房を意識する生活習慣)

日頃から自分の乳房の状態を気にかけることで、変化に気付きやすくしていきましょう。変化を感じたら気軽にかかりつけ医の先生に相談する、という習慣をつけることで早期発見に繋げましょう。

①ご自分の乳房の状態を知る

乳房の自己触診ではありません。乳房を意識して変化に気を付けて生活することです。普 段の乳房と変わりがないかという気持ちで気軽に 「乳房チェック」 をする生活習慣です。乳房チェックは着替えや入浴の際に乳房を見て、触って、感じることで乳房を自覚することです。

②乳房の変化に気をつける( しこり、分泌など )

指の腹で、うずまきを描くように触れてみてください。固いしこりや違和感はありませんか?

③乳房の変化に気づいたらすぐ医師へ相談する

乳首を指で軽くつまんだとき、痛みがあったり、血のような液体は出ないかみてみましよう。

④40歳になれば2年に1回マンモグラフィ検診を受ける

現在乳がんの死亡率減少効果が証明されている検査方法はマンモグラフィのみです。乳がん検診は自分のためにも、家族のためにも受けましょう。

乳がん治療についてさらに知りたい方はこちら

乳腺外科
科特任部長 土屋 和彦

 

兵庫県の乳がん住民検診率は全国的に低い数字となっています。積極的に検診を受けましょう。

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