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#19 ここから学ぶ!糖尿病の基礎知識 | 加古川中央市民病院
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#19 ここから学ぶ!糖尿病の基礎知識

新型コロナウイルス感染症拡大のため、開催を中止していた「糖尿病教室」が2024年度より再開しました。今号より、院内で開催された糖尿病教室の内容をピックアップし、皆様へお届けします!

あらためて、糖尿病についての基礎知識と予防・改善について学びましょう!

糖尿病とは?

膵臓で作られるインスリン(ホルモン)が上手く働かないために、血中のブドウ糖が増えた状態を糖尿病といいます。インスリンの働きが悪くなり、食事で取り入れた体のエネルギーとなる糖が細胞に取り込まれずに増えていくと将来的に心臓病や失明、腎不全といった重い病気に繋がります。

糖尿病の診断

糖尿病の診断は血液検査を行い、血糖値が高くないかを検査します。
以下の内容が当てはまれば、糖尿病になるかもしれません!

  • 血糖値(空腹時)
    正常範囲:70〜109mg/dL

  • HbA1c:過去1~2ヶ月間の血糖値の平均点
    正常範囲:4.6〜6.2%

注意事項

以下の2つを満たす場合は糖尿病の診断に至ります。

①空腹時の血糖値が126mg/dL以上、または食後の血糖200mg/dL以上

②HbA1c 6.5%以上

糖尿病にならないための予防

糖尿病はしっかり自己管理を行えば防げる病気です。過食や運動不足で肥満になるとリスクも高くなります。日々の生活習慣に以下の点を取り入れ、糖尿病を予防しましょう!

  • 定期的な運動
    運動をすると、筋細胞への糖の取り組みが促進され、高血糖の改善につながります。ウォーキングなどの有酸素運動を20分~60分を週3~5回行いましょう。筋力トレーニングは、スクワット・腹筋・かかと上げ等の運動で、全身の筋肉を使い週2~3回を目安に行いましょう。糖尿病合併症やほかの病気がある方は、主治医に相談してから行ってください。
  • バランスの取れた食事
    血糖値を上げすぎない食生活を身に付けることが大切です。血糖値の安定には、炭水化物、たんぱく質、脂質、ビタミン、ミネラルの5大栄養素に加え、食物繊維を3回の食事ごとに不足なく食べることが大切です。食物繊維のある野菜をはじめ食べ、ゆっくりよく噛んで、腹8分目くらいの食事量に抑えましょう。飲酒もほどほどであれば大丈夫です。
  • 適正体重を保つ
    肥満は糖尿病や脂質異常症、高血圧、心血管疾患などの生活習慣病をはじめとした多くの疾患のもととなるため、適正体重を維持することが重要です。

    適正体重の計算方法 身長(m)×身長(m)×22=適正体重
    例:身長160cmの場合は1.6×1.6×22=56㎏

糖尿病・代謝内科
主任医長 高橋 陸
コロナ禍でできておりませんでしたが、本年度より隔月で糖尿病教室を開催していきます。内容は毎回変わり、もちろん参加無料です。お時間があれば自由にご参加下さい。糖尿病チーム一同お待ちしております。

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