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がんへの取り組みについて | 加古川中央市民病院

がんへの取り組みについて

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5つの柱でがんの治療とサポートを強化いたします

がんを知り、がんと向き合い
より良い治療を受けていただくために

加古川市民病院機構 理事
加古川中央市民病院 副院長
がん集学的治療センター長

金田 邦彦

日本人の2人に1人が一生のうち1度はがんにかかるとされています。はじめてがんと診断された患者さんは、ショックのあまり混乱してしまうケースがあります。落ち込みや不安があるのは当然です。でも、どうぞあわてずに主治医の話や正しいがんの情報にふれ、正しくがんを知ることから始めていきましょう。

これから行われる治療の内容や、仕事についての不安もあるでしょう。医療は、日々進歩しており、働きながら治療を受けている患者さんもたくさんいらっしゃいます。医療の説明を受けるとき、初めて聞く用語ばかりで難しく感じるかもしれません。そのような時は周りのスタッフにお声がけ下さい。

がん集学的治療センターでは、新病院開院時から当院のセンターの一つとして手術療法室、薬物療法室、放射線療法室、緩和ケア室、がん相談支援室を5つの柱としてがんの治療にあたっています。

医師以外にも、あなたをサポートする職員がたくさんいます。より良い治療を受けるためにも一人で抱え込まずにまずはご相談ください。

地域がん診療連携拠点病院について

当院は、地域がん診療連携拠点病院の指定を受けました。

厚生労働省は、全国どこでも質の高いがん医療を提供することができるよう、全国にがん診療連携拠点病院を461 箇所(都道府県がん診療連携拠点病院51 箇所、地域がん診療連携拠点病院348箇所(うち、4 箇所が(特例型))、特定領域がん診療連携拠点病院1箇所、地域がん診療病院61 箇所)指定しています(令和6年4月1日現在)。

各種がんへの対応状況

希少がんについて

『人口10万人あたり6例未満の「まれ」な「がん」、数が少ないがゆえに診療・受療上の課題が他に比べて大きいがん種』の総称として希少がんがあります。当院では、多くの診療科を有しており、がん集学的治療センターを中心とし、複数の治療方針の中から、最善な方法を選択していきます。また腫瘍・血液内科や産婦人科、循環器内科、糖尿病・内分泌内科、 腎臓内科など他科と連携して対応しています。症状によって当院だけでは対応が困難な場合は、兵庫県立がんセンターや神戸大学医学部付属病院など院外の施設と連携して対応しています。

AYA世代への対応について

AYA世代のサポートを十分に行えるよう、当院でも多職種構成によるAYA支援チームを発足しました。病気による身体的な苦痛の緩和に留まらず、子どもから大人への過渡期にあるAYA世代特有の心理的・社会的ニーズを理解し、様々な相談をうけることができるよう体制を整えていきます。妊孕性温存については「兵庫県小児・AYA世代のがん患者等の妊孕性温存療法研究促進事業」に参画し、対象となりうる患者さん、ご家族には指定医療機関である英ウィメンズクリニック、もしくは兵庫医科大学病院産婦人科と連携をとっております。

がんゲノム医療について

近年の遺伝子診断の飛躍的進歩に伴い、病気を遺伝子レベルで解析し、治療につなげる遺伝医療が本格化しています。当院でも遺伝子診療部を開設し、遺伝カウンセリングに基づいた遺伝学的検査を実施しています。今後はがんゲノム医療にも対応できるよう、連携病院の取得を目指しています。

小児がんについて

当院は小児がん連携病院にも認定されており、小児がん患者等の長期フォローアップが可能な体制を有するとともに、自施設において患者の状態に応じた適切な治療を提供することが可能です。また、自施設での対応が難しい場合には、兵庫県立こども病院などの拠点病院へ適切に紹介する体制を整えています。

地域がん診療連携拠点病院の役割

指定を受けた医療機関においては、専門的ながん診療の提供、がん医療に従事する医師等に対する研修、がん診療における病院・診療所等の地域連携協力の体制構築や患者又は家族に対する相談支援及び情報提供等を行っています。

診療機能 
集学的治療(外科手術、抗がん剤治療、放射線治療等を組合わせた治療)の提供
緩和ケアの提供体制
診療ガイドラインに準ずる標準的治療等の提供
病病連携・病診連携の協力体制
セカンドオピニオンの提示体制
医療従事者
がんの専門医の配置(抗がん剤、病理診断、放射線)
専門的な医療従事者の配置(看護師、薬剤師、放射線技師等)
研修の実施体制
がん医療に携わる医師を対象とした緩和ケアに関する研修の実施
地域の医療機関の医療従事者も参加する合同のカンファレンス定期的開催
情報の収集提供体制
がん相談支援センターの設置
院内がん登録の実施
集学的治療等及び標準的治療の広報、臨床研究等の概要及び成果、治験についての広報

兵庫県下の地域がん診療連携拠点病院

兵庫県には17箇所の地域がん診療連携拠点病院があります。 当院は東播磨医療圏の地域がん診療連携拠点病院に指定されました。地域がん診療病院である赤穂市民病院とグループ指定を受けており、協働して地域のがん診療等の提供体制を確保しています。

地域がん診療連携拠点病院については、下記をご参照ください。

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